この時期になると、問題集を解き始める人も増えてきます。
問題集を解くときに困るのが、択一と記述の勉強方法です。
行政書士試験の択一問題は、五肢択一です。
5つつの選択肢の中から、正解の選択肢を一つ選ぶ方式です。
一方、記述式は、与えられた問題に対して
40字程度で、文章をまとめて答える方式です。
どちらが難易度が高いかというと、記述式です。
択一問題は、必ず、選択肢の中に、答えがありますから
細かい知識を覚えていなくても、正解できる可能性があります。
記述式は、答えを自分で書かなければいけないので
用語を間違えず書けるか、というところも、採点基準になります。
ここで、間違えて欲しくないのは、
択一問題と、記述問題を分けて勉強しない、ということです。
記述式は難しいから、特別な勉強が必要だ、と考える人がいます。
ですが、特別な対策はいりません。
記述式で問われる知識は、行政法1問と民法2問。
行政法と民法は、択一の試験範囲でもあります。
同じ試験範囲から、答え方の違う問題を出題しています。
ただ、それだけなのです。
択一だから、あやふやな知識があってもいい、
記述式だから、知識を密にしないといけない。
こういう考え方をしていては、行政書士試験に合格することはできません。
10個のあやふやな知識より、1個の確かな知識を持ってください。
択一では、より答えに近づくために、知識を密にする
記述式では、書けるようにするために、知識を密にする。
勉強の仕方は変わりません。
私は、択一問題集を7冊解きましたが、
記述の問題集は、1冊だけ解きました。
問われる知識が同じならば、択一問題集の方が
載っている問題数が、記述式問題集よりも多いからです。
択一問題集ならば、1ページに5問の問題があります。
記述式問題集は、1ページに1問です。
私は、とにかく多くの問題を解きたかったので、
質の高い択一問題集で、たくさんの問題を解くことにしました。
記述式問題集を使った理由は、2つあります。
1.40字程度でまとめる練習をする。
2.記述式の問題形式を知る。
この練習は必須です。
いくら、択一と記述は使う知識が同じだと言っても
40字にまとめられなければ、得点にすることができません。
また、何となく知っているけれど、書けない、ということもあります。
その気づきを得るためにも、書く練習をしましょう。
この練習は、記述式問題集1冊を解けば十分です。
それ以外の意図があるのであれば、別ですが。
文章を書く練習をするという意図が一番ならば、
無理に何冊も問題集を解く必要はありません。
これは、択一の勉強をするときの気づきにもなりました。
記述の問題を解いていくと、次第に、問題の問われ方が分かってきます。
その問われ方が分かれば、択一の問題を解いているときに
応用することができます。
この選択肢は、記述式なら、こういうところが問題になりそうだ、
というように、考えが働くようになります。
この、問題に対する勘は、
ある程度、量を解かなければ身に付きません。
さらに言うならば、民法と行政法とで
問題の論点が違います。
そこも意識しながら問題を解くと、
択一の勉強でも、記述式の勉強をすることができます。
択一だから、択一の勉強
記述式だから、記述式の勉強
としていては、働いている人は、いくら時間があっても足らなくなります。
今やっている勉強の効率を最大限にあげる工夫を考えてみましょう。
なかさい
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