点数が伸びにくい法律科目に比べて
一般知識は暗記系科目なので、勉強するとすぐに点数になります。
本試験ではこの一般知識をどうやって攻略していけばいいのでしょうか。
目次
一般知識ではどんな問題が出るのか、配点を確認しよう
行政書士試験における一般知識の配点は、56点。
つまり、全体の2割にも満たない科目です。
ただし、一般知識だけで、24点(4割)取らなければ足切りです。
しかも、範囲は、予想ができないくらい広範囲。
これが非常に厄介なわけです。
そもそも、どこから攻略していいのかわかりませんよね。
そういう時は、試験形式を細かく分析してみましょう。
一般知識の範囲は
政治・経済・社会、情報・通信・個人情報保護、文章理解
の7科目です。
この7科目14問から、6問の正解を勝ち取る必要があります。
さらに、ここ10年の出題形式を見てみると
政治・経済・社会:6~8問
情報・通信・個人情報保護:2~4問
文章理解:3問
これを手掛かりに、攻略を考えてみましょう。
出題傾向からわかる、一般知識の攻略法|政治・経済・社会 編
ここ数年の出題傾向から、どんな出題がされるのか
そして、得点を取りやすい科目はどれなのか、考えていきます。
『政治・経済・社会 編』
主観的な意見ですが、一番勉強しずらい科目です。
なぜなら、何が出るのか、見当がつかないからです。
平成29年度の問題では、問題視されるような出題がありました。
例えば、小説家・山崎豊子の著作はどれか、だとか
1坪と1平方メートル、大きいのはどちらか、だとか。。。
詳しくは、行政書士試験研究センターの過去問を見てください。
色々と賛否両論ある出題でしたが、
行政書士として活動するためには、広い視野を持ちなさいという
一種の呼びかけだったのではないかと思います。
仮想通貨(ビットコイン)なんて、まさに流行りですからね。
まぁ、突拍子のない問題も出題されることもありますが、
問われる問題は、『センター試験の現代社会レベル』と考えてください。
日常的にニュースを見ているなど、社会に興味がある人なら簡単かもしれません。
私は、行政書士試験の勉強中、一切ニュースも見ていなかったので、苦労しました。
政治・経済・社会をいまから勉強するなら、この教材をおすすめします。
2018年度版ニュース検定公式テキスト「時事力」発展編(2・準2級対応) [ 日本ニュース時事能力検定協会 ]
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改訂第3版 センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本 [ 村中和之 ]
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ニュース検定準2級・2級のテキストは、行政書士試験でも聞かれやすい話題を載せています。
カラー新聞を読んでいるようで、楽しめるようになっています。
ただし、文字は多いので、読むのが苦手な人は注意しましょう。
(ちなみに私は、文字の多さで、読むのを挫折しました・・・)
そして、もう一つは、受験生のバイブルとの言われる参考書です。
高校生向けですが、分かりやすくまとめられています。
使う場合は、横溝講師の140日の過ごし方をみて、勉強する分野を厳選してください。
私も、一冊読み切ることはできなかったので、出題されそうなところだけ読み込みました。
この2冊は、勉強計画に余裕がある人が使うようにしてください。
出題傾向からわかる、一般知識の攻略法|情報・通信・個人情報保護 編
政治・経済・社会は、今までの人生の積み重ねが得点につながりやすい科目です。
今から勉強する人は、この科目に力を注いでください。
『情報・通信・個人情報保護 編』
やっと、個人情報保護法は全面施行になりました。
昨年、一昨年は、個人情報保護法が改正途中だったこともあり
まったく出題されないor1問程度の出題にとどまっていました。
平成29年5月に全面施行となったことで、今一番HOTな科目です。
3問とも個人情報保護法ということもあり得るのではないでしょうか(言いすぎです、失礼しました)。
それぐらい、今年ねらい目の科目です。勉強しない手はありません。
なぜ、私がこれほどまでに情報・通信・個人情報保護を押すのかというと、
個人情報保護法は、法令なんです。
しかも、条文知識の問題しか出題されたことがありません。
つまり、条文を知っていれば、得点できる可能性が非常に高いのです。
これを活かしましょう。
さらに情報通信は、用語の意味を知っていれば得点できる可能性が高まります。
この情報・通信・個人情報保護は、暗記で太刀打ちしやすいので
ぜひ、これの力を入れましょう。
もちろん、個人情報保護法は、情報公開法などの比較問題も狙われやすいので、注意しましょう。
私は、この問題集を使って勉強をしました。
過去10年の問題が載っているので、勉強にはもってこいの一冊です。
出る順行政書士ウォーク問過去問題集(2018年版 2) 一般知識編 (出る順行政書士シリーズ) [ 東京リーガルマインドLEC総合研究所行政 ]
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あと、気になる問題集と言えばこれです。
行政書士一般知識が得意になる本 過去問+予想問 2018年度版[本/雑誌] / 行政書士試験研究会/編著
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去年まで、早稲田経営出版が、ハイレベル問題集シリーズで販売していたものの後継版です。
過去問と、オリジナル問題が含まれているので、過去問は解いてしまった、という人には良い問題集だと思います。
出題傾向からわかる、一般知識の攻略法|文章理解 編
さて最後にもう一つ、得点源になる科目です。
『文章理解 編』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・う~ん。
得点源になる、といったのですが、人によっては苦手科目になります。
最近の傾向として、主に、二つの出題があります。
一つは、A~Eの選択肢が用意されていて、
意味が繋がるように文章を並び替えるという、文章の並び替え問題。
もう一つは、文章に空欄があり、適当な語句(または文章)を当てはめる
空欄補充型の問題が出題されます。
これを聞いて、「イヤイヤイヤ、得点源になんてならないよ」と思った人もいると思います。
そう、苦手な人は、克服するのに時間がかかる科目なんです。
とにかくロジカルで解き進めれば全問正解ができる科目です。
ですが、まったく得点できない人もいます。
こればかりは、経験値に左右されてしまいます。
ですが、法令科目の多肢選択問題の解き方にもつながるので
ぜひ頑張って取り組んでください。
私もはじめは全くできなかったのですが、取り組めばできるようになります。
私が、文章理解で全問正解できるまでになった教材はこれです。
公務員試験 文章理解すぐ解ける“直感ルール”ブック / 瀧口雅仁 【本】
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毎日1問は必ず解いていました。
文章理解だけは、どれだけ継続したかが重要になります。
本試験のギリギリまで、問題を解いて、感覚をつかんでみましょう。
もし文章理解が得意だという人は、こういう問題集もおススメです。
公務員試験過去問新Quick Master(3)第7版 大卒程度対応 文章理解 [ 東京リーガルマインドLEC総合研究所公務 ]
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とにかく、継続することが近道です。
もし、絶対に得点源にならない、と悟ったら
その時点で捨てるのもありだと思います。
政治・経済・社会で得点すればいいのですから。
まとめ
私も、この記事で書いた問題集を利用しました。
ただ、どうしても市販の問題集だけでは、範囲が膨大すぎます。
(文章理解だけは量がものをいうので、問題集を使ってください)
一般知識の勉強は、今まで解いた(もしくはこれから受ける)公開模試8社と
資格の学校がやっている、直前講座の内容だけ勉強しようと考え、的を絞って勉強しました。
本当に時間がなかったので、3時間で完成というTACの講座を受けました。
今あるのかはわかりませんが、そのくらいの思い切りも一般知識の勉強には必要です。
あれもこれも手を出していては、失敗します。
色々な問題集を解かないと不安になるかもしれません。
そんな時こそ、もう一度テキストを読み直してみてください。
その不安を消し去る何かがあるはずです。
ここまで、まじめに勉強してきたあなたの手元には
素晴らしい教材であふれかえっていると思います。
今ある教材を、仕上げていってください。
点数が上がる可能性が隠れています。
なかさい
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